2024年8月11日日曜日

8427 Ayrton Senna da Silva _28, NT0081 あの時何かが終わったと直感したのだ

 

8427 Ayrton Senna da Silva _28

Ayrton Senna da Silva
Toleman TG184 Hart
Mónaco  1984

NT0081 あの時何かが終わったと直感したのだ


 タンブレロに激突しへし折られたファルスは何かの暗喩であると直感した。

 セナという人は、強い意志の人であったと聞いていた。象徴的にこういう例えをしたのを目にしたことがある。
 幅が1.2m程の水路があったとする。まぁ、普通の健康な成人であれば、飛び越えるまでもない、問題なくまたげるだろう。では、高さが100mある二つのビルが隣り合って建っている。隙間は1.2m。屋上から屋上へ飛び移れるか? 普通の人間では同じ幅なのに怖気づき躊躇するだろう。セナは何のためらいもなく渡ってしまう人間だ、と。

 必要なら人の何倍の努力をすることも厭わない。自分自身に停滞することや逆行することは決して許さない。立ちふさがる障害も力技で乗り越える。って、停まったら死ぬって、サメかなんかみたいだな。そういう、なんというか、近現代というものの体現者のような人だったんじゃなかったか?
 これは、彼の死後、いろいろ彼の事について読んだりして抱いた印象なのだが、まぁ、事故の翌日にすでにそんな感じの事を思ってはいた。

 何が終わったと感じたか? セナをスターに据えた日本のF1ブームは多分終わるだろうとは思ったが、そういうことじゃない。

 多少かぶれていた現代思想的な用語を使うならば、モダンが終わり、これからポストモダンが始まっていくのだ、みたいなこと、違う言葉ではあったが感じていたのかもしれない。それまでは個人にとって意志を貫きうる幸せな時代だった。が、以降、個人というのは負けていく、かなり抽象的だな。何に負けていくというのだ? 機械にか? 不可視な共同体の意思にか?

 しかも、モダンは、自らの意思で幕引きをするのではない、なし崩し的に、しかし、二度と立ち直れない形で、でも、最初は見えないように、そんな感じでこれから負けはじめていくのだ、と、あの時は言葉に出来なかったが、今こうして言葉にしてみると、確かにそういうことを感じていたのだと思う。

 妙な焦燥感だけが次第に肥大化していった。何かしなくちゃいけない。でも何をだ? そして何もできないまま今まで来てしまった。


8426 刀 _39, NT0079,0080 ノート「裏道を行け ディストピア世界をHACKする」番外編

8426 刀 _39

NT0079,0080 ノート「裏道を行け ディストピア世界をHACKする」番外編


において、オレは

「なぜ、〇〇工学をクールと思い、そこに引き寄せられようとするのか?
 恋愛に関していえば、どの時代にも姿を変えて、何やらどこか湿ったフォークロアが存在し、通俗文学やテレビドラマ、映画に姿を変えて世に姿を現す。それに救われる、指針をもらう者もそれなりの数いるだろうが、どうしたって救われず、その湿り具合を嫌悪を持つものには、〇〇工学という言葉の響き、たたずまい、魅力的に考えるのだろう。」

と書いた。恋愛あたりの事に関し、情緒などという湿った自分じゃ手に負えないものを嫌って、分かりやすい数値データ、機構を駆使して乗り越えようとしたが、結局はその情緒とかそのあたりのものに破れてしまうわけだ。

 ふと、な、こんなこと書くのも気恥しいが、若い頃諳んじた漫画の一節を思い出した。

 若さは性急に結論を欲し、問題を切断しようとする

 その前から、少しまとめて書くと、こうだ。

 限界超克の姿こそ男にはふさわしい
 それは一種永続的な闘争であるが、その苛烈な思惟に耐え続けるのは難しい。
 若さは性急に結論を欲し問題を切断しようとする

 年齢的凋落はやがて来るが、再び立ち上がり走り出さなければならない
 初めてアクセルを握った時から何も変わってはいないのだ

 細かいところは間違ってるかもしれないが、こんな感じだったと思う。

 頭が弱い、という言い方はあるが、頭が強い、という言い方がなぜかないのが少々不思議。思考力と一言で言うが、その頭ってやつにも、瞬発力と持久力があるんだと思っている。
 持久力と言ってしまうと、それは限りなく意志力というものに近くなってはしまうものの、瞬発力=瞬間的ひらめきこそないものの、取り乱さず変な飛躍もしない、一歩一歩思考を進められる、最低限そのように少しでもやって行こうとするというのもまた「頭がいい」とはいわないだろうか? いや、あまり言わないかもな。

 答えが出ない事、正解がひょっとしたらないことを考え続けること。それでも、遂に情緒なんて獲得できないかもしれない。
 そして、そのように思考することは現代的とは言えない。考えてダメなら切り捨てて次に行くのが当代の流儀だ。それは正しいことなのか?何より幸せなことなのか?楽しいのか? 直感はそうではないと告げているが、自信はない。

 何かに拘泥することは知らずと気が付けば自分をかなり不味い状況に追いやってることが、特に今では多い気がするので怖くてなかなかそんな感じにはいかない。

 また、他はどうでも、自分は悩み続け考え続け隊と若い時に思ったとしても、気が付いたらそういう自分の若い頃を裏切ってしまうのが人間の弱さ。

 ああ、だからか。

 年齢的凋落はやがて来るが、再び立ち上がり走り出さなければならない
 初めてアクセルを握った時から何も変わってはいないのだ


 

8425 プロンプトは忘れたが、良い感じに禍々しいのができた

 

8425 プロンプトは忘れたが、良い感じに禍々しいのができた

NT0078 ノート「裏道を行け ディストピア世界をHACKする」橘玲 2

 ノート「裏道を行け ディストピア世界をHACKする」橘玲 2


 要するに、非モテのハッカー達が開発し、すがったPUA=Pick Up Art=恋愛工学に基づいたナンパ術、は破綻したというのが、第一章の後半の話。

 前回、オレが「女性が男性をパートナーとして選ぶ基準というのは、自分という個体と子孫=遺伝子の保存のために最も有利そうな相手、ということなんじゃないか?」と記述したことは、橘氏に


 女の脳も「生き延びること(Survive)」と「子孫を残すこと(Replicate)」という「SR価値」を最大化するよう進化したはずだ」


 と言い変えられているが、そこにつけこむのがPUAの肝だったんだそうだ。要は自分がSR価値を満たすことが出来る相手だと誤認させるのだと。


 さて、この「恋愛工学」的な言葉。「金融工学」もそう。一義的というか元来というか工学という言葉がさすものとはなじまないものに「工学」という言葉をつける料簡。可能な限り広く詳細に数値データ化し目に見える機構として物事をとらえそれに対しアクション、入力をしていく、という考え方なんだろう。それがクールと、特に若い奴は考えがちだ。

 ところが、これにどうしても入りきらないパラメーターが人間の精神ってやつで、結局のところPUAはそこをカバーできなかった。と。


 この度は、〇〇工学なんて名乗ってイキってはみたものの遭えなく破綻してしまった。一重に浅薄だったというしかないが、これは、長い歴史で、宗教や哲学が取り組んできたテーマだったんじゃないか? 則ち、一軒複雑怪奇なこの世と自分の精神の神羅万象をどう言う枠組みでとらえていくのか?答えはひとつではなく、極端な話、人数分だけ答えが在ったりする。


 なぜ、〇〇工学をクールと思い、そこに引き寄せられようとするのか?

 恋愛に関していえば、どの時代にも姿を変えて、何やらどこか湿ったフォークロアが存在し、通俗文学やテレビドラマ、映画に姿を変えて世に姿を現す。それに救われる、指針をもらう者もそれなりの数いるだろうが、どうしたって救われず、その湿り具合を嫌悪を持つものには、〇〇工学という言葉の響き、たたずまい、魅力的に考えるのだろう。


8424 Nicola Cavanis

 

8424 Nicola Cavanis

2024年8月10日土曜日

8423 Presso, NT0077 古代の象の夢なりき 前書き

 

8423 Presso


NT0077 古代の象の夢なりき 前書き

 実はオレは、日本クソゲー史に燦然とその名を轟かす「アンシェントロマン」の制作スタッフだった。制作にかかわったのは1997年の晩秋から初冬の時期から1998年のリリースまで。かれこれ20数年前の話なのだから、時の流れというものには恐れ入る。
 別に黒歴史として意識して封印していたわけではないが、それなりに結構な熱量を込めて仕事をしていたにもかかわらず、出来上がったのがあれですっかりしぼんでしまい、その後、全く別の仕事、地質調査業に足を踏み入れてここまで来たが、ふと、暇なときに、あのクソゲーのストーリー、今のラノベ仕立てにしたらどんなもんだろうとググってみたわけだ。今まで全くググったことがなかったかというと、決してそういうことはなかったのだが、案の定、ちょっと他には類を見ないクソゲー具合が書かれているのみで、そんなもの、制作スタッフの一人として、「うん。知ってる」なことだったので、検索先のページを閉じたのが、もう7,8年前。この前久しぶりに検索かけてみたというわけだ。

 いろいろ権利関係とか、あと、結果的に大失敗だったものを文章にして、ネットに置いておくなどと言うのも、いろいろ面倒を引き起こす可能性はあるが、書いてネットに置いておくと言っても、収益化する方法もわからず、さすがに個人名は書くつもりはないのだから、当時の関係者以外、それがだれであるかはわかるまい。大失敗だからと言って、人死があったわけではなく、重大な法令違反、犯罪行為があったわけでもない。ただ、あの時はチョロかったなぁ、という話。

 何か参照するものがあるわけではない、オレ視点でオレが憶えている事を頼りに書いていく。オレがそう見えていたからと言って、事実誤認もきっとある事だろう。当時の関係者がもし読むことがあって、看過できない誤謬があるならば、連絡いただければ積極的に訂正していきたいと思う。


 画像の、マツダ(ユーノス)・プレッソは、当時オレが乗っていたクルマと同型同色のものである。
同じボディに2LV6エンジンが乗っていたものもあったが、オレのは1.5L直4。パワーは比較すればなかったが、別に不都合はなかったし、軽くて運転して楽しかった。若い時のクルマだ。色んなところに行ったなぁ、と。20万キロ手前で、マフラーが抜け落ち、剰え大通り結構クルマの通りがある時間帯、横から飛び出てきた猫、前後左右に車がいたため避けることもままならず、轢いてしまい、シート越しに伝わった猫の骨を砕いた感触が生々しく、クルマを換えてしまったのだが、ゲームを作っていたころより後の話である。

NT0076 これから文明は加速度的に衰えていく! んじゃないかなぁ、と、思っている

  なんか、この1,2年か、オレ、「あとこの文明も2、3世代で破滅的に衰退する気がする」なんて言う事を、SNSのコメントなんかではばかりもなく書くようになってしまった。


 滅亡論なんて、別に珍しいものではないが、そんなことをいう奴、書く奴って、なんか残念な奴というか、可哀そうな奴というか、頭おかしい奴というか、そんな感じに捉えられたりする。まぁ、実際残念な奴なんだが。


 または、「大人としてそういう物言いは無責任だ」と10年ぐらい前誰かが書いてたのを見たことがある。まぁ、皆一所懸命やってるのに、えらそうに自分だけ高い所に立ってなんか言ってるのって、むかつくよね。



 でも、ならば訊くが、今のこの文明、未来永劫続くとお思いか? いまは多少停滞しているが、その先に輝かしい未来が来るとお思いか? まぁ、根拠もなく信じる振りはできるわな。



 実際のところ、オレにしたって、2,3世代かどうかは感覚的に言っているのだが、思いのほか急激に文明は衰えていくのではないか、という予感は日に日に強くなる。


 確かに、この我が身自体の衰え、恐ろしい早さでポンコツになっていくことが、思考に影響を与えていることは否定しない。また、オレは自分の遺伝子を後世に残すことはどうやら遂にかなわぬまま仕舞っていくことになりそうだ。そう言うところで何処か他人事のように考えている節もある。



 まずは、何故そう感じるように至ったのか、振り返ってみようと思う。これを読んでくださる奇特な方で、もしあなたが親切な方ならば、どうか反駁をかましてほしい。一種思考実験ごっこを繰り広げていきたいと思う。



 何に対してどう思い、であるからの終末論。・・・う~ん終末論っていうとノストラダムスとかなんかそんな感じ? なんかちがうんだよなぁ、イメージするの。それこそ、今のオレ、順番に何処かがポンコツになって、やがてにっちもさっちもいかなくなって、というのをイメージしている。ただし、最初は緩やかだがあるところから加速しては行くような気はする。



 で、その「何に対して」の何だ。それこそそのネタはそこら中に転がっている。しかもそれらは個別に見えて何処かで絡まっている。言ってみれば、色んな事象が絡まってできた毛玉が坂道を転がり落ちようとしている感じ。


 何から行くかな? 象徴的に人間の生活圏が徐々に狭められている話から行くか。

8422 Moriwaki Monster _12

8422 Moriwaki Monster _12

Moriwaki Monster
Daytona 1980


 

8421 《悲報》ゴジラから離れつつあります _2

 

8421 《悲報》ゴジラから離れつつあります _2

8420 芦名星

 

8420 芦名星

2024年8月4日日曜日

8411 AMG GT4

8411 AMG GT4

AMG GT4
Daisuke Yamawaki
Sean Walkinshaw
James Pull
Shintaro Kawabata
Autopolis  2024


 

8410 FX400R _27

 

8410 FX400R _27

8409 守護神キングシーサーのつもりが狂気に囚われ邪神になりかけのかつての守護神になってしまった

 

8409 守護神キングシーサーのつもりが狂気に囚われ邪神になりかけのかつての守護神になってしまった

8408 秋元ともみ _7

 

8408 秋元ともみ _7

8407 Emerson Fittipaldi _9

 

8407 Emerson Fittipaldi _9

Emerson Fittipaldi
McLaren M23 Ford-Cosworth
Jarama   1974


8406 伊藤光夫

 

8406 伊藤光夫

Mitsuo Itoh
RM63
Isle OF Man  1963


2024年8月3日土曜日

8405 なかなか立ってくれないワニ熊

 

8405 なかなか立ってくれないワニ熊

8404 Kim Domingo _3

 

8404 Kim Domingo _3

8403 Jaguar XJ12C _3

 

8403 Jaguar XJ12C _3

Jaguar XJ12C
Derek Bell
Nürburgring Nordschleife  1977


8402 高橋巧 _2

 

8402 高橋巧 _2

Takumi Takahashi
SC82
Suzuka 2024


8401 かなりいい感じになったが、しかしこれはアンギラスではない

 

8401 かなりいい感じになったが、しかしこれはアンギラスではない

8400 奈月セナ _2

 

8400 奈月セナ _2

2024年7月30日火曜日

8395 Patrick Depailler _4

 

8395 Patrick Depailler _4

Patrick Depailler
Tyrrell P34/77 Ford-Cosworth DFV
Kyalami  1977


2024年7月27日土曜日

8388 キングシーサーからちょっと離れた?

 

8388 キングシーサーからちょっと離れた?

8387 西野七瀬 _2

 

8387 西野七瀬 _2

8386 Phil Hill _3

 

8386 Phil Hill _3

Phil Hill 
Dino 296MI
Monza  1958


8385 chopper _29

 

8385 chopper _29

8384 あ~、もう、とげとげ狼でいいや

 

8384 あ~、もう、とげとげ狼でいいや

8383 Ashlyn Coray

 

8383 Ashlyn Coray

8382 AE92 Corolla sedan GT _1 retake

 

8382 AE92 Corolla sedan GT _1 retake

8381 Ninja 250 _4

8381 Ninja 250 _4