7478 toecutter replica
丁度「鎌倉殿の十三人」、大河ドラマでやってるが、鎌倉時代の武士なんて言うのは、まだまだ、野盗と区別がつかないならず者が多く、まぁ、言ってみれば某世紀末何たら伝説に出てくるようなヒャッハーな人たちがいっぱい? このあたりを末法の世とし、法然、日蓮、道元が現れた、なんて、昔歴史の授業で習ったこと、wikipediaで確かめながら進めていく。
日蓮が今の関東、千葉鴨川のあたりのその辺の農民とかのリーダー的な家に生まれ幼少時を過ごし、仏門に入り、特定の人物に師事するということもなく、大体は独学でसद्धर्मपुण्डरीक सूत्र, Saddharma-Puṇḍarīka-Sūtra、即ち「白蓮華のように最も優れた正しい教え」(植木雅俊訳)にたどり着いたとあるが、多分その頃の関東と言えば、集落から一歩出たらヒャッハーの真っただ中で、幼少時から末法の世を皮膚感で感じていたのだろう。
ということは、来世以前、たった今、救済などとお高くも止まれない、正にわが身を守らなければいけない、魂の救済? そんなの後々、という現実も身に染みていたのだろう。仏様の話は今晩ゆっくりするとして、たった今だ、この酷い現実を何かしなければ、というところが、法華宗系が他の宗派に比して特に政治を志向する原因の一つなのかもしれない。或いは仏の教えと現実の乖離具合、そのギャップをいかに埋めるかで、終生頭がいっぱいだったのかもしれない。
それにしても、日蓮正宗、創価学会と、妙信講則ち顕正会の人たち、正本堂の建立なんてことで対立するとか、っていうか、そこに、派閥同士のマウントの取り合いがあったんだろうが、それ自体、像法または末法の徒の所業と思わなかったのかしら? 日蓮がいたら実に下らん、と、三者まとめて一刀両断されるかも、とか思わなかったのかしら?
まぁ、日蓮がそれをいかに思ったかなんて知るすべもないが、
例えば、平安末期から鎌倉期の、特に治安の乱れを、現代の状況に類似する、という法華宗社会観、歴史観であるが、事此処にいたり、信心が無くなったからだ、などと言ったところで、現実の野党の主張並みに、抽象的過ぎて、お花畑で、却って、だから宗教は、となりかねない。っていうか、なってるし。そういう現実を、今の日本中が間違っている、などと繰り返してそれしか言わないのであれば、これまた無能な野党と同じなのである。
せめて、信心によってどうなる? またはどうして信心を獲得できない? その辺を地道に探っていくところが見えればよいのだが、まぁ、大方の印象はそうじゃない。
宗教法人は、自分たちに誤謬は一切なく間違っているのはこの世の方で、力ずくでそういう民心を変えなければならない、というのがまぁ、ほぼ100%で、これでは、彼らが忌み嫌う共産党員と全く同じなのである。
宗教法人は、自分たちに誤謬は一切なく間違っているのはこの世の方で、力ずくでそういう民心を変えなければならない、というのがまぁ、ほぼ100%で、これでは、彼らが忌み嫌う共産党員と全く同じなのである。
まぁ、好きに言っててくれよ、ただしオレのいないところで、なんだが、
一応オレも政治学科にいた人間で、とりあえず分かったのは、政治という如何に複雑怪奇で人心をまとめるなんていく困難も知っているし、っていうか習ったし、それに対するあらゆる処方も仮説の域を出ないことも習った。経済学、社会学、心理学、法律、それらの更に細かく分類分化されたものが、人数分の利害も絡んで、もうほっぽり出したくなるほど「面倒くさい」をはるかに通り越した複雑さで、それを何とか解明しようとする学問であったと思うが、それを「仏の教え」なんて、一言で何とかなると思われているとしたら、何とも舐められたものだ、と、苦笑いしか出てこない。仏の教え、それは結構。それを是非、膨大な個別の問題、恐らく全人類の人口以上の数がある、に生かして順に解決していってはくれまいか? おそらく、それは教義のお仕着せでは何一つ成せないはずだ。
とりあえずはウクライナ問題だ。コロナ禍の事もある。それにして物流や経済が急激に悪化している。ウクライナ問題では、それこそヒャッハーなことをしでかすロシア兵がかなりいたそうである。国立戒壇の建立なんて言ってる場合じゃないぞ。今ある危機についてちゃんと彼なりに対処しようとしたのが日蓮ではなかったか?
とはいえ、一介の田舎のおっさんにすぎないオレにしても、それについての処方など一切持っているわけではない。自分にできないこと人に求めるのも何なんだが。
逆に言えば、日蓮聖人の教えは、「白蓮華のように最も優れた正しい教え」を唱える、それがすべてで、それ以外は一切要らないということもできる。一切の政治的活動もだ。
まぁ、そういうわけで、摂受ならまだしも、つまりそういう考えの人も世の中に入るんだねぇ、と思えても、オレはそれを自分のものとすることはできない、オレを折伏弘通するなんて言うのはやめてください。たのんます。
画像は、世紀末何たら伝説な漫画の世界観の元になった「Mad Max」に出てきた、トゥカッターの単車のレプリカ。