7232 Valentino Rossi 1996_3
Valentino Rossi
Aprilia RS125R
Eastern Creek 1996
ヴァレンティ―ノ・ロッシからは離れるが、1996年のことをもう少し。っていうか、金融システムの崩壊と呼ばれていることについて。
もう詳しいことは覚えていない。当時の事を詳述したウェブページも探してみたが、読みたかったものが書かれていることについては、見つけられなかった。
何について知りたかったかというと、金融機関の破綻に際し、公的資金が投入された、それはいい。それに際し、資金を投入する代わりに、経営責任を明確化、つまり、責任者の更迭などの処分を求めたが、金融機関側がこれを、つまり責任者が責任を取る事を拒否した、というのが当時のニュースの第一報で、結局それがまかり通ってしまったということであったと思うが、当時の内実と、その後の話はどうであったかのかと思ったわけだ。
思えば、オウムでも阪神淡路大震災でもない、このことが日本を壊してしまったのではないかと思っている。地位の高い人間が瑕疵や不公正、不正の責任を取らないということがまかり通るようになったのはこの時からだし、それ以前、銀行マンは融通は利かないけれど誠実なイメージがあったのが、どこか信用できない奴らになってしまった。
己の技を極める人に名誉が与えられていて、大多数、それを目指していたのが、要するに金をどこかから引っ張ってきたやつが偉い、という世の中になってしまった。特に社会のアッパーとボトムス。さほど動かず、声さえ上げれば金が回ってくる、みたいな理解が出来上がり、そんな様をみて無力感を感じながらも何とか労働への報酬で身を立てている中間の大多数は、徐々に疲弊していった、そんな状態の始まりが1996年であったというのが、オレの印象だ。何らかのデータで裏付けられればいいが、それは追い追い。
なかなか明るい話題がないな、1996年。これは、当時のオレ自身にも明るい将来の見通しがなかった所為もあるのだろう。