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2024年4月27日土曜日

8268 S30Z _54

 

8268 S30Z _54

NT0056 カゲロウのように現れた白いZはカゲロウのように走り去っていった話

 小学校の時の学校の帰り道だ。


 まさか、大人になって仕事の付き合いが出来るとは思わなかったアラタ鉄工、小学生の時はまだ田んぼだった、でも、今から書くことがあった、割とすぐあと、田んぼは埋め立てられ保育園になった。角を曲がれば同級生のスイモンの家の前に行く道を曲がらずにまっすぐ行けばまた田んぼ。で、その次がナカオ製作所。そこから嫁に出た娘さんがピアノの先生で、妹やオレはそのピアノ教室に通った。まぁ、おれは、5年生の秋口から中1の夏までの2年弱だったけど、妹は結構長く通ったかもしれない。そのナカオ製作所は今は無く、工場は無くなり造成されてこじんまりとした戸建てが並んでいる。このあたりでナカオと言えば、今じゃ中心市街地を挟んで西の方にある和菓子屋さんの支店であって、ナカオ製作所をググっても、三重の方とか他所のナカオ製作所は出てくるが、当地にあったナカオ製作所は、どこにも影も形もない。あの工場で何を作っていたのか? 当地の事だから金属関係かな、とは思うが、それも全くわからない。

 ある学校帰りのことだ。あ、そうそう、アラタ鉄工やナカオ製作所に行く手前、この時はスーパーだったオタルヤは今でも惣菜屋さんの「おたるや」として営業されているのかどうなのか、看板はかかっている。その前に差し掛かった時だ。
 ナカオ製作所の前は、南側から来ればゆるい右カーブ、学校から南に向かえば左カーブになっている。そこを、普段には見かけないクルマが曲がってきた。


 折しもお子様たち、特に男の子たちの間ではスーパーカーブーム。自分達の父親の退屈なクルマではなく、なんか、もう現実離れしたクルマにあこがれたものだ。
 まぁ、今から思えば、ウチの父の510SSSもなかなかシブいクルマではあったんだがね。


 学区内では、もっとウチからは学校を挟んでずっといったあたり、何とかという喫茶店の前、やら、隣の学区、市場の方、やらに、ポルシェの924がとまってるとか何とか。田舎だからその方面のクルマの話はそれっきり。


 で、だ、ナカオ製作所の前を曲がってきた、ちょっとこの変じゃ見かけないような、白いクルマだ。遠目に、ポルシェ911かな?とか思った。901ボディの所謂ナローポルシェって呼ばれてるなんて、大人になって知ったけど、この時は、ターボの太いバンパーではなくて、ライトの下に、下瞼のようにウインカーがついていて、細いメッキのバンパーがついてるやつ。それかと思った。


 近づいてくる。違った。フェアレディ―Zだった。外車のスーパーカーよりは随分普通で、ちょっとがっかりしたが、反面、この存在感は何なのだろう? すれ違って、学校の前を通り過ぎ走り去っていく所を、振り返って呆けた態で見ながら、そんなことを思っていた。


 日本車が、販売数では、ほぼほぼ勝つことできて、性能面でそういう車を凌駕する、ちょっと前の話だ。



2024年3月17日日曜日

8245 GT40 Mk.II _10

 

8245 GT40 Mk.II _10

 ネトフリに「Ford vs Ferrari」が上がってたので久しぶりに視た。いや、燃えるわ。基本、こういうのが好きなんだわ。他は割とどうでもよくて。

 Mk.IIがルマンを制したのは、オレが生まれた年だ。1966年。今の事を思うと随分と原始的で野蛮なクルマでレースをやっていたものだと思う。燃料の自然流下は当然として、ホイールの組付けの時なんて、電動トルクレンチなんて何それ?って感じで、大ハンマーで殴って閉めたり緩めたりしてたんだからびっくりだ。燃調から何から何まで電子部品なんてものはなく、コンピューターのテレメーターなんてものもない。ただただドライバーの感覚が頼りという。
 2輪も4輪も、70年代から80年代にかけて、ライダーやドライバーが主導してレギュレーションを安全側に大きく変えていった、との事。それだけならまだいいが、メーカーやらスポンサーやら興行者の思惑も絡んで、今や、レーサー達、随分と安全にレースをできるようになったが、彼らが、何か鳥かごか何かの中、ハムスターとかハツカネズミが、一所懸命回し車に乗って回してる様を幻視してしまう事があって、非常に寂しくなってしまう事がある。

 徒にレーサーを危険にさらさないため、と言われてしまえば何の反論もできないが、生身で機械と、その向こうの生死と対峙していたかつてのレーサー達は、そういう物が持つ何とも言いようがない、風格というか凄みを持っていて、素直に男の子として憧れることができた。かつてのように明日がレースだというのに深酒してなんてもっての外で、今の前夜はホテルの部屋でテレビゲームやって適当な時間に寝る、それが自己管理、という感じの今のレーサーのコにはちょっと持ちえないんじゃないだろうか? まぁ、かつてのレーサー達より早く走るスキルは断然あるとは思うが。そう思うと、オレはオールドファンであって、今のレーサーは今のファンに応援してもらえたらいいのではないか、とついつい思ってしまい、若い頃のようにリザルト追っかけなくなって久しい。

 とはいえ、ドラマの「不謹慎にもほどがある!」じゃないけれど、それより時代はずっと前になるけれど、一つ一つ映画の内容を書き出そうとすればするほど、今の時代じゃあり得ない事のオンパレードになってしまい、それは、とりもなおさず、この時代においては妥当性を失ってしまっていることに他ならない。
 ここは、かつての時代を知り、ファンであった自分がラッキーだったのだと、あまり喧伝せず、なるべくひそやかに思っているだけにとどめておくことなのかな、と思う。寂しいと言ってしまえば寂しいことなんだろうが、まぁ、そういう物だ。

 因みに画像は映画の主人公クリスチャン・ベイル演ずるケン・マイルズが駆ったMk.IIとは違うカラーリングである。

2024年3月8日金曜日

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