2021年11月25日木曜日

7238 Valentino Rossi 1997_2

 

7238 Valentino Rossi 1997_2

Valentino Rossi
Aprilia RS125 1997

 長身のヴァレンティーノ・ロッシが、小さな125ccの上、身体を折りたたんで押し込むように乗り込みながらも、しかし、腰を浮かせているという画像。実は「モーター”スポーツ”」という言い方にどこか違和感を感じているんだが、(格闘技も同様、”スポーツ”なんて呼んで、爽やかさみたいなイメージを振りかけようとしているが、それがそぐわないほど、生々しいものがある)、しかし、やはりこういう面、スポーツなんだな、と感じてしまう。シートに腰を落ち着かせない。ステップにふんばり、常に体重移動をして単車を制御する、そういう競技であると。マルク・マルケスなんて見てるとそれが顕著で、小さい体をマシンの上、驚くほど動かしている。
 そういえば、この手の単車、シートは申し訳程度に薄いウレタンをシートカウルに張り付けてあるだけだったりするが、どっしり腰を落ち着ける場所ではない以上、それでいいのかもしれない。

 大学の美術部の後輩のムラカミ君の古巣、RIDERSCLUBはその辺のライディングについてのことに詳しく、事あるごとに解説をしてくれたりするが、’90年代、RC誌のライシング記事に盛んに出てきたのが「リアステア」という言葉で、でも、オレはよくわかってないんだけど、後輪に重心をかけて・・・・えっと、なんだっけ? しかし、その辺のライディングも随分変わってしまって、今のレーシングマシンは大体前輪重視っぽい。がつんと荷重をかけてグイッと曲がるイメージなんだろうか? やっぱりよくわからない。
 ホンダのRC211Vなんて、最初の試作は、モトクロッサーのシャシーに5気筒1000CCを積んだやつで、とにかく、前輪を押さえつけて操ることを主眼にしたらしいが。しかし、ホンダも新規にレーシングマシンを作るときは、着想をモトクロッサーに求めるのが好きな所だ。NS500の時は、ヤマハのTZ買ってきて、エンジンほっぽって、自分処のモトクロッサーのエンジンを積んだ奴から始まった、というのだから。

 いろいろ考え方も変わるものだと。それにつれて乗り方も変わる。

 それはいいのだが、それでもそれでも、これはロッシが始めたことだったと思うが、コーナー手前でイン側の脚をだらんとステップから外すの、あまり好きじゃない。昔に比べてバンク角が非常に深くなっているので、地面にすらないようにステップを踏みなおすのだそうだが、なんか、あんまりかっこよく思えないんだよねぇ。


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