オレ的には、京都の曽根さんというと、ジェトロにおられて長くアメリカにおられ、確かマイク・ペンス氏とも知己があったと思う大学の美術部の先輩で、阿久津というと、これは前に書いたな、栃木出身の若い時はGPz250Rに乗ってた、予備校の寮が同じだったヤツ。
と、そんなことはどうでもよく、NETFLIXで「罪の声」の配信が今月末までということなので、感想を書き留めておく。書き出してみたら、本当に箇条書きみたいになってしまった。
あくまで、グリコ森永事件を下敷きにしたフィクションでエンターテインメントであるから、これが真実などと勘違いしてはいけない。
1984年というと、高校3年生、東京方面の大学への進学を望んでいたオレにとっては、何か大騒ぎになってるなという認識と、大津ですんでのところで警察が犯人に逃げられた報道に、何しとんがよ、と、その時だけ軽く思ってあと長い間忘れていた、その程度なのである、件の事件については。
そうか、詰まる所、あの時声を使われた子供はどうしているのか? 実際に普通に生きているならそれでよし、この映画のように、その後の人生が悲惨なものになっていたのだとすればそれだけが問題、大問題なんだよな、今となっては。
警察とマスコミの問題を抽出したら、今の時代にも通用する問題にはなるのかもしれないが、あの事件はひたすらこの2者のメンツをつぶしたことに終始した事件だったような気がする。
今の時代にこれをやったなら、犯人が逃げおおせたとしたら、しかし、捜査フィールドは寧ろ攻殻機動隊みたいな世界になっているかもしれない。想像したら、笑い男を思い出してしまった。
あと、桜木健一氏が、元「刑事君」で「一直線な柔道」教室の師範として出演しているのは、制作者の遊びだったんだろうか?