2022年4月17日日曜日

7459 Emma Watson_19 & 近現代が目指した理念の終わり 2

 

7459 Emma Watson_19


近現代が目指した理念の終わり 2

 学級文庫にあったからと言って、オレはマハトマ・ガンジーの伝記は読まなかった。みなしごハッチとか、主人公が辛い目に遭う話が苦手で、予備知識として、結構迫害されていたことは何となく知っていたから。
 Wikipediaによれば南アフリカ弁護士をする傍らで公民権運動に参加し、帰国後はインドのイギリスからの独立運動を指揮した。民衆暴動ゲリラ戦の形をとるものではなく、「非暴力、不服従」を提唱した(よく誤解されるような「無抵抗主義」ではない)」とある。
 というわけで、豪そうにガンジーの事を語る根拠などこれっぽちもないが、市民の取るべき行動として、非暴力が理想的なものとされてきた流れの中にいつの間にか無抵抗も入り込んでしまったのではないか?

 国家や社会よりも、まず個を優先する思潮、それは良い。オレも多分にそうだから。しかし、地殻である争いうごと、鉄火場にオレを巻き込むな。よくわからんし。という料簡。オレを巻き込むぐらいなら、さっさと降伏しろ、という主張。それが平和だとする思考モード。それが何を招いたか?勿論、ガンジーがやっていたことはそんなことじゃない、はず。

 事、ここに及んで、というわけじゃなく、理念はとっくの昔に無くなっていて、形骸化した何かをむさぼっていただけなのかもしれない。


 民主国家というものにおいては、それぞれが自分の見解を表明することができる。しかし、そのおかげで、全体としての意思決定に時間がかかる。例えば、そういうところを突いて電撃的に現状変更を試みる奴が現れているということだ。他にもそういうことがあるだろう。それが民主主義への懐疑につながっている、という言い方もできる。
 とにかくそのような虚を突いて、我々の日常を脅かそうとする輩というのが、合法、非合法問わず結構いて、対し、「非暴力、非服従」というのが、ある種性善説を前提とした楽観的なものを前提にとしていたもので、又は、ガンジーの艱難辛苦、周辺で流された血も知らず、(オレも知らない)実に虫がいいところでの物言いだったのではないか? ということだ。


 大多数の平和を訴える言説が、しかし、実はこんな感じで、ウラジミール・プーチンを平和的に説得することも、もう一人のウラジミール、ウラジミール・ゼレンスキーに抵抗を思いとどまらせることもできはしない、というのがどういうことなのか?
 前に受けた激烈な痛みを伝えることだけに終始してきた平和運動というもの、それの死角を今見事に突かれている。

7458 伊藤真一_1 retake

 

7458 伊藤真一_1 retake

Shinichi Ito
NSR500 1993


7457 Zephyr 750_10

7457 Zephyr 750_10

7456 Emma Watson_18 & 近現代が目指した理念の終わり 1

 

7456 Emma Watson_18


近現代が目指した理念の終わり 1

 そりゃぁ、子供の時から可愛らしいお嬢さんだったさ。しかしまぁ、こんな美しい淑女になってしまうなんて、時間の流れって恐ろしいよね、と感じてしまうエマ・ワトソン氏であるが、ウクライナ動乱についての文章を合わせられることを嫌がるかもしれない。彼女とは全く関係ない、っていうか、例により、画像と文章の関連はほとんどない。よもや、彼女がロシアを擁護する可能性は小さいとは思うが、かといって、積極的に批難に回った話も聞かないわけであるし。
 とはいえ、彼女、確か女性の解放について積極的に活動していたはずで、ウクライナ動乱はそれを可能とする前提を覆すものである。決して無関係というわけでもあるまい。


 ロシアがなす非道について、ここで詳述しても仕方ない。ネットにどれだけでも転がっているのだからそれを見ていただくことにして、しかし、かの動乱について伝えられること、どこまで信じていいものやら、伝え聞く悲惨さも然ることながら、そういう事実だけで、目を背けたくなる。或いは、そういう事実のおかげで、まだ、モニターのこちら側の精神は幾分安全に保たれているのかもしれないが、しかし、どこまでも、真実と思いきれない気持ち悪さは残る。それについての考察も必要だが、

 まず、我々に伝えられるところの、ロシアが、プーチンがなすところに非道について、それが真にそうであることを前提として話を進める。現地に入った、普段は自国政府に批判的なジャーナリストが、ロシア軍がなした目を背けたくなるような非道を伝えているところから、それはかなり真実に近いものとして考える。

 プーチンがやってることというのは、嫌悪され批判されて当然であると思うが、それが如何に批判されるべきかを書くことが本ポストの趣旨ではない。批判、攻撃することについて待ったをかける、いつの時代でも一定数いる論理について考えてみたい。

 奇妙なことに、ロシアに対して強硬かそうでないかについて、案外と、右翼寄り左翼寄りというのは関係ないように見える。
 強硬であるとしたら、一にロシアであるということ、これは元から右翼寄り。断じて人権蹂躙を許せない、これは左翼寄りの人も言うところ。そして、ロシアが、それに同調して北朝鮮や中国が日本にも攻めてくるということの現実味がかなり増したことがある。
 宥和的であるとしたら、ロシアを挟んで反対側にあるウクライナのこと、日本は関係ない、日本を巻き込むな、という本音が共通していて、右翼寄りの人であれば、残虐犯罪行為を無視して、「強権」が行使されている、その「強権」に何らかの価値を見出しているような人。左翼寄りなら、ロシアより自国の権力がこのことを理由に過度に存在感をアピールするようになること、憲法9条の改正に突っ走ろうとすることを警戒しているように見える。

 宥和的であることに対し、「隷属的平和主義」という名づけをツイッターで見たが、事後、如何に屈辱的な隷属を強いられることが待っていたとしてもここは戦争で命を落とすべきではない、と、はっきり断言する、断言できる人は、さすがにいないようだ。
 彼らの頭には、ひょっとしたら、マハトマ・ガンジーの「非暴力・非服従」があったのかもしれない。小学校の教室の学級文庫の偉人のコーナーで読んでからの、武器を持たない市民の正しく美しいあり方のスタンダードであり続けてきたし、やがて強権はその前に敗れ去る、ということであったが、今やそれはほぼ価値を失ったファンタジーとなり下がったように思える。

 どういうことなのか、考えていく。

2022年4月10日日曜日

7453 Egli -Vincent_1 retake

 

7453 Egli -Vincent_1 retake

7452 Yamaha YZ350 engine + Aprillia RS250 frame & 元女優にボーリング調査について教える件

 

7452 Yamaha YZ350 engine + Aprillia RS250 frame


 画像と文章、全く関係ありません。

 漫画「少年アシベ」に出てくるキャラクター、王さんの造形は押井守氏にそっくりなんだが、ひょっとしたら、押井氏をモデルにしているのかもしれないし、そうじゃないかもしれない。知らないし。押井守氏と言えば、高校の時「うる星やつら ビューティフルドリーマー」に、現在したい写真家の看板あげてやってる同級生、釣埼清隆君がえらい感化されていたが、押井守氏と言えば何といっても「攻殻機動隊」だろう、と思う。なんというか、個人の内面の淀みを突いてくるような作品が多い印象がある。
 ウチの会社の営業に、押井氏の実写版「パトレイバー」に出演した経験を持つ女のコ、と、オレぐらいの年齢からすればそんな感じだが立派な女性である、がいる。決して彼女の人格を貶めるような深刻な意味ではなく、イジりのネタにされそうな的な意味で、どうやら半ば黒歴史なんだが、一方で、彼女にとっては輝かしい思いでの一コマでもあるらしく、何やら複雑そうだが、まぁ、そんな感じで。
 で、敢えてそんな彼女をここでは元女優と呼ぶ。その元女優から、ボーリング調査について教えて欲しいと。最近彼女の立ち回り先のハウスメーカーからボーリング調査についての問い合わせをちらほら聞くようになって、考えてみれば、彼女自身、ボーリング調査についてよく知らないので、この際、知っておこうというわけだ。

 さて元女優、ってか、弊社、土木工事全般、機材のレンタルの他に、住宅など「地盤改良工事」が営業品目となっているわけであるが、彼女は主に地盤改良の営業をやっている。が、地盤改良と言っても、セメントっぽい何かで地面を固めるのではなく、穴開けて砕石ぎゅぎゅおしこんだり、足場単管のような鋼管を杭のように使う工法を、彼女は主にハウスメーカーを回って売り込んでいる。前の会社でオレもその辺とか構造設計士とか回ったことがあったので、設計士は?と尋ねたら、そっちは行っていないそうだ。
 上物つまり建物のデザイン的なことや使い勝手てきなことの専門家であっても、ハウスメーカーの人、地盤についてはほぼ素人で、ボーリングについてよく知らない。彼女も、それを取り繕う場面はあっただろうが、よく知らない。それじゃ不味いだろう、という元女優の問題意識により。しかし、ハウスメーカーの人も元女優も今後地質調査師として現場に出ることは多分ないので、それほど詳しい知識が必要なわけでもない。いくつかの項目についてインデックス的なことを申し上げればよいのかな、と考えているが、そういうものがいればの話、自分の娘ぐらいの年齢の女性に、あんまりチョロいことを言ってバカにされた目で見られるのも辛く、結構プレッシャーだ。

 まず、ボーリング調査の作業、一般的にはどのようなことが行われているか?
 作業風景については、素人と言っても、全くの門外漢というわけでもないだろうから、省略。そこで、多くの場合はコアチューブと呼ばれるΦ66㎜から86㎜、長さは1mの鋼管の先にビットを付けたもので穴をあけていく。鋼管の中に入ってくる、その深さ深さごとの土をコアというが、コアを採ったり採らなかったり。つまりは鋼管に泥水(でいすい)と呼ばれるほとんどの場合水にベンドナイトとかポリマーとか混ぜ込んだものを通しながら、オーダーによって、土質さえ確認できれば流してしまって構わなかったり、土を採取したりしながら掘り進めていく。で、多くの場合1mに1回、これもオーダーによっては50㎝に一回標準貫入試験を行って、地面の硬さを測る。

 標準貫入試験というのが、ボーリング孔を使っていろいろやる試験(原位置試験)の内のもっともポピュラーなもの。STP(standard penetration test) という言い方があって、なんか今風な感じもするし、流行るかな?と思ってたが、案外皆さん保守的なのか、意識高い系みたいなことはせずに、そのまま標準貫入試験と言っているようだ。63.5kgのおもり(モンケンと現場で言っている。これもドライブハンマーと言い換えさせようという動きがあったようだが定着したのかどうか?)をストローク76㎝で、SPTサンプラー又はレイモンド・サンプラーを垂直に打ち付け30㎝打ち抜く回数が、経験的に1㎡が沈まずに耐えられるトン数、所謂N値と呼ばれる数字となる。サウンディングの報告書に書かれている、qa則ち地耐力というものと限りなく同じであるけれど、決定的に違う、という説明も、元女優に対してした方がいいのだろうな。まぁ、皆さん、「換算」という言葉もつけずN値、N値とおっしゃっておられるが、その辺は、いいか。

 標準貫入試験、意識高い系ではないが、キーボード打つのが面倒なので以下SPT、ではそんなわけでN値がわかるが、他に、その間の土を試料として採取してくることもできる。「乱した試料」「乱さない試料」なんて言うのがございまして、普通に、コアチューブをグリグリまわして採ってくる試料は「乱した試料」といいます。ほら、ビットが土をほぐしぃの、かきまぜぇのコアチューブの中に入ってくることは想像できるでしょ? それとは別に、地面の中にあったそのままの状態で採ってくる技術もあるわけです。それで、N値とは違う形で硬さとかを実験室みたいなところに持ち込んで試験したりするんですが、さて、SPTの飼料は、まぁ、コアチューブの試料ほど乱してはいないものの、「乱さない」とも言えないぐらいのもので、とりあえず、それを使って、土、砂の粒の大きさはどのようなものがあるのか、とか、密度とかを測ったりします。前いた会社では、場合によっては、試験が終わって上にサンプラーを上げてすぐ、サンプラーの中がそもそも真鍮製の内管があり、それをすぐにラップで包んで持って帰って含水比を測ったりもした。

 フツーのボーリングにSPTは付き物で、それをまとめて「ボーリング調査」と言っているわけだが、ウチの営業さんとかにもなじみが深い、SWSサウンディングで得られる結果など、比較してどちらが良いのか、という話になるが、何よりもサウンディングでは基本的に土質がはっきりわからないため、換算式から出てきたqaというのは推定でしかない。それだけのことが致命的だったりする。これが砂か粘土かというだけならまだしも、木くずなどのゴミが混じっていたら、地盤にとっては非常に憂慮すべきことなのだが、それは一切サウンディングではわからない。水位もわからない。サウンディング跡の穴に水位計を突っ込んでも、まぁ、たいていは水があるところにはいけない。建築工事中の作業性の話なんてちょっとしたことで、それより、地下水位の変動で、簡単地盤が沈むこともあるし、地震時液状化の危険もある。それも、サウンディングではよくわからない。
 一方で、SPTはピッチが、上記の通り、通常1mごと、最小でも50㎝。で、叩かずとも、モンケン乗せただけで自沈、ということもあるが、その辺小さな数字が拾えない。SWSではそれが可能。今の機械本当よくできています。細かくその辺の数字拾ってくれます。そういうのが必要な時もあるのです。


 というようなところで、ここまで話をすれば5分?10分? 元女優には1時間ほど、ボーリング調査で何ができるか? ボーリング孔を使ってする様々な原位置試験について教えて欲しいということだったので、今、前の会社でやってたこといろいろ思い出しているところ。

2022年4月9日土曜日

7451 Z34 S-GT 2022

 

7451 Z34 S-GT 2022

Z34 S-GT 2022
Okayama


7450 Giacomo Agostini_15

 

7450 Giacomo Agostini_15

Giacomo Agostini
OW20
Daytona 1974


7449 Tommykaira R

 

7449 Tommykaira R

7448 CB750four_63

7448 CB750four_63

7447 Jorge Martínez_2

 

7447 Jorge Martínez_2

Jorge Martínez Salvadores "Aspar"
Derbi 125  1988


7446 Z1 “1197R”

 

7446 Z1 “1197R”

7445 Z1000S1_4

 

7445 Z1000S1_4

2022年4月3日日曜日

7437 杉本有美

 

7437 杉本有美

7436 Czinger 21C

 

7436 Czinger 21C

7435 石田ゆり子_18

 

7435 石田ゆり子_18

7434 Wayne Gardner_1 retake

 

7434 Wayne Gardner_1 retake

Wayne Gardner
NSR500
Suzuka 1989


7433 woman_910

 

7433 woman_910

7432 1600GT_2

 

7432 1600GT_2

7431 Elise Sprint 220 2018

 

7431 Elise Sprint 220  2018

2022年4月2日土曜日

7430 Seeley-Kawasaki H2A 1973

 

7430 Seeley-Kawasaki H2A 1973


「解せない買い物」

 「人のセックスを笑うな」という、確か芥川賞か直木賞かの候補になった小説があったと思うが、「人の買い物を腐すな」という結論になりそうな文章、行きます。

 前の会社、今の会社と、住宅地盤に関する仕事をしている。三つ前の文章にも書いた通り。で前の会社にいた時、”機械式”でなく、手回しでサウンディングと呼ばれる地盤調査を行っていなんだが、オレがいた会社では「すっとんクルクル」と呼んでありがたがったタイプの地盤があった。現場作業員的にである。地表から軟弱で、100㎏f、10KNの重りを乗せるか、それすら乗せるまでもなく、調査器具であるスクリューポイントいうねじねじがついた棒が、回さずにずぶずぶ沈んでいくのである。回す手間がないだけ、すごく楽。100kgf乗せなくても沈んでくれるなら、尚楽。乗せるのも人力で、載せる台に5㎏、10㎏、10㎏、25㎏、25㎏、25㎏と載せていくので、5kgf、15kgf、25kgf、50kgf、75kgf、100kgfの段階での荷重での調査具、ねじねじのついた棒の挙動を観察することになる。さすがに、調査員もそこを歩いているわけだから、5kgfでの沈み込み、自沈はないのだが、50kgfぐらいから怪しくなる地盤っていうのは結構あって、ちょっと乗せて急に沈み込みそうなら重りをさっと外すのが正式と習ったが、外す間もなく、どっしゃんと落ちるように自沈する地盤もあったりした。当然、そういう地盤は軟弱である、ほぼ。
 っていうか、そんな地盤、まぁ、地表こそ、乾いた土に見えても、地下水位が地表のすぐ下ぐらいにあって、もう、土のふりした水と言っていい。まぁ、専門的には別の言い方があるんだけど。
 で、まぁ、オレら(現地で調査作業する奴)は楽でいいんだけど、なんで、こんな土地かうかね? なんでこんなところに家建てるかね? と思ってしまっていたわけである。

 あぁ、そうだ、で、「すっとんクルクル」なんだけど、一応ね、6~7mの深さまではなんとか調査しましょうね、というお約束があった。基礎の下にかかる建物のチカラというのは、まぁ、何となく広がっていくような広がっていかないような、玉ねぎを逆さにしたような、じゃなくて「球根」なんて言い方してたな。まぁ、単純にそんな力がかかったとして地盤に影響があるほどの力がかかるのはどっかその辺まで、と、ざっくりと言ってたんだけど、ま、実際はそんな単純なものじゃないんだけどね。で、その6~7m、すとんと落ちるように自沈して、そのあと硬い層に当たって、くるくる軽やかに空回りする様を言い表した言葉であります。

 今勤めてる会社の近くも割とそういうところが多く、印象深いのが、10mまで一度も手回しせず終了、5点すべてそうだった、というところがあった。現在、しっかり店舗付き住宅が建っていますがね。

 まぁ、建つには建ちますよ。しっかり正しくコストをかけて地盤にも手を入れれば。でも、地盤にお金をかけるというと、なんか損したみたいなこと言う人もいて、なら、なんでそこに土地を買った? ということになる。解せない買い物であります。

 直接地盤についてではないが、東京都民の、収入がやや多い人々のタワマン信仰も解せない。まぁ、これはオレの価値観によるものだが、どうも、ね、同じく前の会社にいた時ボーリング調査で敷地内に入った養鶏”工場”の鶏舎の中のブロイラーを連想させて嫌なんだよねぇ。一匹一匹が最小限のスペースに押し込められ、同じ方向を向いている様っていうのは、不気味ですらあったんだが、まぁ、それとタワマン、延いては東京都民の皆さんの暮らし向きと重ねるというのも乱暴なんだが、とりあえず、建物そのものはまっとうに作られていれば、想定される最大限の大きさの地震とかには耐えられるのでしょうが、伝え聞くタワマンの立地、ことごとく液状化したり、場合によっては足元津波にやられるところだったり。大地震となれば、救援が届くのも結構時間がかかるだろうし、電気はないと考えるべきだから高層階にいれば上り下り大変だし、建物だけは無事で、中も大変、外も大変、というのが想像されるんだが、対策されてるんだろうか? そう考えるだけで、よく、そういう物件欲しがるよなぁ、と思ってしまう。これも、オレ的には解せない買い物。

 でもね、仕方ないっていうか、まぁ、当地のそういう解せない買い物って、出資者たる親の存在があるんだよね。親の土地で建てたり、親にお金出してもらう代わりに近くに住むことになってしまったり。そういうパターンがかなり多い。

 でも、そういうパターンと離れた買い物をした同級生が二人ほどいて、一人は、海の近く、一人は、川の近くの、江戸時代までは湿原であったであろう所。最近では寧ろオレの住んでる町内が床下浸水で全国ニュースになったりするが、その前はよく水が付いたあたりである。行ったことはないが、しかし、二件とも、そんな大げさな家ではなさそうだ。子供に継がせるとかそういうことを前提にせず、自分が気持ちよく住めそうなところに家を買ったみたいだ。

 いるよね。タワマンもそうか。よい眺めが何よりの自分の人生に対する報酬であるようにとらえているのかもしない人。

 そう考えると、リスクを承知したうえであればそういう買い物もありなのか、と思ったりもする。どのみち、何があっても大丈夫なんて言うところは日本にはほとんどないのだし。

 というところで、画像につながる。シーリーというメーカーのフレームにカワサキの750マッハのエンジンを積んだスペシャルバイクである。まぁ、合理性で乗るものじゃない。乗りたいから乗る。文句あるか? と言われそうな単車である。まぁ、そういうのでいいんじゃないかとも思ったりするのだ。


 ただただ、やはり事前に相談を受ければ、「やめた方がいいんじゃない?」と言ってしまいそう。でも、買うんだよね。では買った後どうするか、というのが大事な話になるわけだ。

2022年4月1日金曜日

7429 藤木由貴_2

 

7429 藤木由貴_2


 若い時には、さすがに他人がいるところでは言わなかったけれど、二人きりの時には、付き合ってた女性には「愛してる」と言いまくってた。それは、相手を喜ばそうとかではなく、ひたすら自分のため、という自覚はどことなくあった。

 25連勤のあと、疲れがたまっていた所為もあったかもしれないし、花冷えというか、まだ、オレは今年の桜は見ていないけれど、3月末から4月初旬だというのに、妙に寒く、体が冷えていた所為もあるかもしれない。歯が痛くなり夜中に目が覚めた。
 つい最近までなかった習慣だ。ナイトキャップ。寝酒。睡眠導入剤代わりに。あまり良いことではないよなぁ、と思いつつ。部屋に置いてあって少しぬるくなった缶酎ハイを呷る。
 そういうのが何日か続いてる。そろそろ、体が参ってきている。昼なんか、座っていられない。横になりたいと思いながら仕事してた。

 弱気になってるのだろう。そうだ。「愛してる」というのは、その瞬間気持ちよかったんだ。相手をハグしてる、されてる気持ちよさに似ていたような気がする。長らく忘れていた。そんな機会ももうない。

 何が楽しかったんだろうな? なんて突き詰めて考えない方がよい。そういうこともあったのだ。それでいい。

 相手にはいい加減飽きられた、呆れられた、というようなこともあったかもしれない。気持ち悪いと思われていたかもしれない。今思うと。ホント、もう言わないだろう、言えないだろう。

 なんて考えているうちに、思考も止まりそうになり、ようやく眠りにつくことができるが、睡眠の絶対量が足りない。

 苦しいけれど、大人だもん。そういうこともあるよね。

2022年3月31日木曜日

7428 Valentino Rossi_34

 

7428 Valentino Rossi_34

Valentino Rossi
Audi R8 GT3
Imola 2022


 ロッシが4輪で走るというのは既定路線で、そういう意味では新鮮味はない。が、彼のアイデンティティともいえるこの黄色のカラーリングは、不思議と気持ちが沸き立ってしまう。

 しかし、まぁ、なんと申そうか、イタリアからウクライナまでは距離があり、日本からウクライナとなると更にある。戦火に追われる人、銃を持つ人、銃を突きつけられる人、銃を突きつけることを強要される人、ふんぞり返る独裁者、過剰な躁状態で祖国防衛を謳う元コメディアン。そんな人々の事を思うと、それでも定例行事としてこういうことに楽しみを見出そうとする自分の心に苦笑いが出てきてしまう。勿論、こんな時だからこそ、という言い方もできる。

 それにしても、やはりネットで受け取る情報というのは信用ができないというか、伝え聞くに、ウクライナは陥落寸前、という話を聞く一方で、ロシア軍状態がひどく、ロシア政府内部もかなり不安定になっているなんて話も出てくる。どちらが本当か? どちらも本当か? どちらも嘘か?結局のところ、ネットで動向をつかもうにもなにひとつわからない。

 想像するに、大勢の人数の命を奪い多くのものを破壊しながら、紛争以前の元のさやに戻ろうとしているが、今は交渉で有利な材料を得るための小競り合いに移行しつつあるのではないか、と思ったりもする。有志連合の多国籍軍の介入は、いよいよ戦術核なんぞ使用されたらシャレにならなくなるから、最後までない、という結末?

 いや、本当に、日本人的感覚で背景も一切無視して何があっても戦争は止めるべきだ、というのは、自分の不明を告白するようなものだから、それこそやめた方がいいよ。一瞬の死も悲しいが、何十年何百年、何代にも及ぶ、理不尽なロシアへの塗炭の苦しみ、屈辱も、ウクライナ人にとっては許容できないことであると思った方がよい。それを理解せず、ただ戦争をやめるべきなどという言葉が、何にも貢献しないことを理解するべきだと思っている。

 戦争反対の伝統的な市民運動が戦争抑止にほとんど役に立たない、か、むしろ、逆説的にそれすら戦争遂行をしようとする者の、権力基盤を強化してしまっているかもしれないことにも、そろそろ気づいてはどうか? 政治にかかわるあらゆる背景を鑑みず、自分の感覚のみで手軽に戦争反対なを唱えることが、ひょっとしたらただの害悪でしかない、その可能性について考えてみるべきだ。


2022年3月30日水曜日

7427 G200 Charade De Tomaso

 

7427 G200  Charade De Tomaso


 画像とは全く関係ない、今日ふと思ったことです。

 広告やってゲーム作って、1998年から地質調査、っていうか土質ボーリングの会社に勤めていた。今の会社もその流れなんだが、21世紀に入ってすぐぐらいか、鬘のおじさんが国会に呼ばれて、何かもちゃもちゃやっていた耐震偽装疑惑なんてのがあって、ホントはその前、阪神淡路大震災あたりから、住宅はじめ小規模建築物なんて言われる建物に地盤調査やらないと建築確認降りないよ、という時代になって。

 前いた会社もやりましたよ、所謂スウェーデン式サウンディングってやつ。なんでスウェーデンかというと、まぁ、それ始めたのがどっかそこの辺、っていうだけの話。サウンディングというのは、ずばりサウンドで音を聞くのが重要ですよ、ってことなんだけど、それをわからずにやってるその方面の方も結構いる。
 なんか、そんな感じで地面に穴開けたり、土の硬さの評価をしたりするやり方について、それを始めた地域の名前がついてたりすること、結構あって、日本でも井戸なんか掘るのに上総掘りなんていうのがあったり、そう、忘れちゃいけない。道路なんか造営するのに、California Bearing Ratio、略してCBRなんていうのがある。ホンダのバイクの名前じゃありません。いや、この世界はいる前はオレもホンダのバイクとばかり思っていた。

 一昨年からか、国交省で、スウェーデン式サウンディングと呼ばず、Screw Weight Soundingと呼ぶことにいたしましょう、ということになったんだが、やる事は同じです。昔付き合ってた女性は「なんかねじねじするやつ」といってました。そう。ねじねじするんです。

 でね、その入り方、回転抵抗とか、入る早さとか、手に伝わる感触とか、そう、上に書いたように音。それを総合的にかんがみたうえで、ある程度経験も経て、このあたりの深さはたぶん(間違いなく)砂だろう、とか、粘土だろうとか、後、経験的に得られた数式に当てはめて、N値と言われる、地面の硬さを「推定する」わけですよ。

 オレが前いた会社は、従って手回しにこだわっていた。便利な機械もあるんだけど、樹落としてしまう情報が多いから。一人が回して一人が支える。何しろ100㎏のおもり(土木の世界では1キロニュートンという単位系を使います。本当は0.98キロニュートンだけど)を乗せて、そういう力をかけて地面にねじ入れていくわけですから。
 非常に疲れる仕事でありました。若くないとできません。健康じゃないとできません。

 で、住宅用、隅4点真ん中1点、計5点そういう作業をして、人件費だけ、利益率非常に低く抑えて、5万円。あ、そうそう、オレがいた会社、2メートルまで、手彫りで穴開けて、本当にサウンディングの見立て通り、砂なのか粘土なのか、変なゴミ埋まってないか、水がわいてこないか、調べて、そのお金でやってました。

 でも、なんか、機械もちこんで、一人で作業(手で掘って地面の中を見ず、ねじねじ穴開けるだけ)してその半額でやっちゃう業者が増えちゃって、なんだかな、と。一応ね、技術と知識を誇りにやってたわけです。買いたたかれるのはちょっと楽しくない。Screw Weight Sounding、住宅の、止めちゃったんです。楽しくないし割に合わないし。どうしてもと請われれば5万円いただきますよ、って。
 あ、でも、同じくサウンディングと呼ばれる別の、Automatic Ram Soundingてやつもやってて、それはさすがに機械なんだが、それは結構お呼びがかかりました。今日、ニュース映像、調布の陥没現場での調査風景に、それ、出てまして。なんか久しぶりに視たな、とい感じ。

 で、です。今の所沢の作業場というのは、かつての会社の同業者、地質調査を専門にしている会社の敷地なんですが、そこでScrew Weight Sounding、機械式でやってデータを取る必要があって、でも、また近々行くにしても、ちょっとそのために今動くわけにはいかないので、というところで、しかし、その敷地の地質調査屋さんも、オレの前の会社と同じ、サウンディングは手回しにこだわっていて、機械式じゃなく、やむなく、その近くにある機械式でやってる業者にお願いすることになって。機械式の大きな利点としては、調査を行う人間の技量に関係なく標準化されたデータが上がってくるという点にある。あと、一軒当たりの作業は楽だし。欲しいのはまさに標準化されたデータだったんだが、その業者の人と電話で話していて、いや、知ってたけど、そのかかる料金に、泣きそうになった。そんな安いお金でやってるの?って。まぁ、もうちょっと払ってもいいんだよ、なんていう権限もないので、ああそうですか、それでお願いします、なんだけど。

 なんだかな。Blanky Jet Cityが解散したころの浅井健一氏が、コンピュータが出てきて、人の3分の1で仕事ができるようになって、じゃあ、残りの3分の2の時間、豊かに過ごせるようになったかというと、そうじゃなく、人間の労働の価値が3分の1に削られて、3倍の仕事やらないといけなくなった、みたいなことを何かのインタビューで言っていたのを読んだ、それに似たようなことを考えた。仕事一軒の作業、身体はそれだけは楽になったが、数こなさないと生活に追いつかない。結果余計疲れる。時間も無くなる。
 知見が増えるのはいいことだが、便利になって、その実なんか不幸になってるよね、って。

 ちょっとやるせない思いになってしまいましたとさ。

2022年3月29日火曜日

7426 EF Si_3

 

7426 EF Si_3


 東京なら首都高C1とか、まぁ、警察が名前を付けると「ルーレット族」なんて、珍走団ほどじゃないが、ダサい名前になるのは、どうやらわざと、らしいが、かつて大阪、阪神高速環状線に跋扈していた、AGからEFシビック乗りを題材にした漫画「なにわ友あれ」は「湾岸ミッドナイト」ほどにはメジャーにはならなかった。オレ自身件のマンガ、読んだことがない。どうやら走り以外にも登場人物たちのやんちゃが過ぎて、結構読者を選んでしまったようなところがあるらしい。

 フロントウィンドウに「primo」のステッカー貼ったAG、所謂「ワンダー」シビック、そのころよく見かけたし、知り合いにも正直、いました。
 バイト先に乗りつけてきたやつがいた。嬉々として。先輩に譲ってもらったのだと。30万円で。しかし、だ、EFが主流になりつつあるときである。案の定、よく見りゃ、結構、あちこち痛んでる。他のバイト仲間はみんな思ってた。「ぜってー、だまされてる」でも、口に出さない。

 で、割とすぐ、エンジンいかれて廃車。そいつ、涙目になっていました。よくある話です。で、そうやって僕らは大人の階段を昇っていくわけですわ。立派な大人かどうかは別として。

2022年3月27日日曜日

7424 A calm day

 

7424 A calm day


 別にウチの近くの風景というわけではない、ネットで拾った多分日本のどこかの風景。でも、ウチの近くにもありそうな感じのありふれたもので、ふと、ね、いろいろおもいたったことがあり、facebookで走り書きみたいな書き込みしたんだが、それをいかに転載することにする。

 Facebookでお友達になっていただいた神村真さんと宇津木慎司さん、神村さんはリアルで今やってる業務のアドバイザーで大変お世話になっている。宇津木さんは土質とか防災に関するFB上でグループの主宰されている。

 高校の10個先輩のYoshihiko Aimotoさんとは、FB上で、割と大きめの川の合流点での洪水の危険性について話し合いさせていただいたし、まぁ、オレもそういう商売をしているので知識はそこそこ持っているが、しかし高度な知識をすべて持っているかというとそうでもない、そんな感じで、
 自分の家のあたりの地図にハザードマップ、重ねてみたことあります? 重ねて、しかし、思わしくない様子だったとして、じゃあ、どうする?って話なると面倒くさくなってやっぱ見るのやめた、ということになってしまうことも多いかも。いまさらそんなことを言われてもねぇ、というところで。
幸い、当地、自然災害とは比較的縁遠いところではある。猪にはぶつかるけれど。でも、起こらないと思ったらひどい目にあうというのがここ数年のこの国のパターンで、とりあえず、今日明日、一年以内に対策しなくても、ちょっと覚えておいた方がいい、かも。
 当地やそれ以外関西、大体500m以内の範囲でお住まいの位置を把握しているお友達について考えてみた。
 まず何に気を付けなくてはいけないか? ハザードマップの種類でもあるが、水害の危険、地震や大量の降雨による土砂災害の危険、強烈な地震による液状化の危険、その他を想定する。
 一人ひとり言及してもいろいろ問題あるんだろうが、いくつかのパターンがあるので、それに当てはめて考えてみた。
 当地、高岡で、多分大丈夫、というのはごく狭い範囲で、在来線の駅から古城公園あたりまでの、高岡段丘の上、だけ。一人お友達の実家が堀と道路を挟んで経っている。洪水ハザードマップで色がついていないし土砂災害の恐れもごく少なく(城の堀の法面以外)地盤硬く液状化の心配もない。
 次に高岡段丘を含む埋没した出尾根の上にある、瑞龍寺とかそのあたり。総持寺も含まれる。よほどの水位の洪水がない限りここも大丈夫かな?
 在来線を挟んで北と南で考える。北、つまり海側。洪水、あります。液状化、します。ただ平野であるから、地滑りなどの心配はありません。
ただし、伏木に住むお友達。段丘崖の上に住んでおられるが、家の位置、ちゃんとは知らないが、洪水、津波の心配はいらないものの、土地の造成のやり方次第で、地震などがなくても不等沈下の危険があったり、地滑りがけ崩れの危険がないかチェックが必要。あと、熊に注意な。
 海の近くにこの何年になって引っ越した奇特な友達もいる。富山湾の津波の危険。怖いのは呉羽山断層の地震で、断層の北の端、海の中で大きくずれれば5,6mの津波が起こり得る。地層にそういう履歴があるらしい。どうかうまく逃げてくれ。家はたぶん一応は海岸砂丘の上に建っていると思うんだが、外れていれば液状化、真っ先にする。
これは、Yoshihiko Aimotoさんともお話したが、そこそこ大きな川の合流点、2年前の広島岡山で起きた洪水のパターン。そうじゃなくても、ウチなんかそうだが、庄川、明治に大洪水起こしてる。その時は対岸だけど。南郷大橋のたもとの分譲住宅地に住むお友達の懸念はそこ。そこだけに関していえば、あとは割と心配は少ない。
が、高岡市内、概して川の近くは水害に加え液状化が起きないか、機会があればチェックしておかれるのがよろしかろ。
 在来線の南側、更に、二塚から佐野にかけて自噴する井戸があるそのあたりより山側、木造住宅に限り硬さに関しては申し分ない。ただし、多分、前の会社で地盤調査しているあたりだと思うのだが、戸出の線路沿いにご実家があるお友達。あのあたり、製材所の跡地であり、木くず大鋸屑が埋まっていたらこれはまずい。腐ったらその分基礎が沈む。あと、庄川右岸、にご実家があるお友達。砺波平野東縁断層がある。動いたらそこそこデカい地震になる。西縁断層は天正地震の時動いて木船城が液状化と屋根雪の重みで爆散しているが、立野のあたり、からその辺、小矢部川の周り、水害の危険、液状化の危険がある。
 旧松任の白山市に住むお友達、多分大丈夫のような気がする。手取川の水害には気を付けて。金沢小立野に住むお友達、崖崩れに気を付けてね。
桂川と宇治川の合流点近くに住むお友達の近所は何年か前、実際に水害に見舞われた。まぁ、オレに言われるまでもなく、対策どうしようかと考えているとは思うが。
奈良の丘の上に住んでいる友達。そこ、ほぼ心配ないです。近くのため池だけ気を付けていてください。
 西宮にすむ妹。南海トラフ地震とか、時間に多少余裕はあるが、津波あるかも、だから、さっさと逃げろよ。
 大地震の後のライフラインの心配まではできない。
あと、ちょっと大げさに書いたかもしれない。生半可な知識で、こういう心配があると書き連ねてみたが、逆に言うと日本で何の心配もないところなんてほとんどないんで、危険性に優先順位をつけてそれに従って対処していくしかない。まずはオレなんかより信頼できる人に判定してもらってください。
 ウチに関していうと、液状化の心配あるにはあるが、それを引き起こす断層は微妙に離れている。津波も、多分来ない。となれば水害で、正にこの地で降る豪雨も心配だが、ちょっと上流側、砺波から飛騨にかけて豪雨が続けば用心しなきゃいけない、といったところ。


7423 Ryuichi Sakamoto

 

7423 Ryuichi Sakamoto

白髪とかメガネとか、アンディ・ウォーホルに似てるな、意識してるのかしら?よ、ちらっと思ったり、
あと、何度も石野卓球になりかけて焦った。

7422 RS200

 

7422 RS200

2022年3月26日土曜日

7421 Green Brave Mark X

 

7421 Green Brave Mark X

Green Brave Mark X
Taku Banba, Shigekazu Wakisaka
Autopolis 2017


7420 RGB Triumph 875

 

7420 RGB Triumph 875


 RGBというと、PCでグラフィックいじってる人間なら、Red、Green、Blue、の光の三原色を思い浮かべるだろうか? 単車なら、昔のスズキの500㏄のスクエアフォーを積んだレーシングマシンRG-Bなんていうのがあったが、この画像のRGBは製作者Richard Gary Bryan氏の名前に由来する。'80年代後半、第一線をすでに退いていて世田谷でショップを開いておられた生沢徹氏がB.O.T.T.に出走するために日本に持ち込んだ個体だったはずである。以下、昔読んだバイク雑誌の記事、しかも今手元にあるわけではない、記憶だけで書き連ねることになるので、誤謬があれば指摘していただければ幸いである。

 このリチャード・ゲイリー・ブライアン氏という方、サイドカーレースか何かの事故で車いす生活を余儀なくされて、ビルダーへと転向したのではなかったか? 恋人が去り、老いた両親に挟まれて撮った写真がなにかひどく印象に残っている。薄情な女性だったのか、ブライアン氏が荒れて忍耐の限界を超えたのか、ライフプランの大変更を余儀なくされたので一応は円満に話し合いをした結果なのかはわからない。いずれにしろ何もかもを失って単車にすら満足に乗れなくなったけれど、それでも、こういうやり方だってあるのだ、という、なんというか、人間としての根っこの強さを訴えた記事だったように思う。
 ネットでは、多くの友人、そして、かのマイク・ヘイルウッド氏も彼を支援していた、というのを読んだことがある。

 それにしても、この当時で年代物のトライアンフのツインというのが、何やら象徴的だ。'80年代後半と言えば、単車の世界では、日本車が最速。4ストロークならマルチシリンダ―、4気筒全盛で、年代物のトライアンフツインなど、勝ちを狙うなら、ありえない選択なのだが、それはそれ、単車は所詮趣味なので、ならば、2気筒だけのレースで勝ち負け決めましょう、という動きもあった。それにしても、空冷でもベルト駆動のデスモドロミックツイン、ドゥカティがいたりして、650㏄を875㏄にスープアップしてもいずれは、というところだった。
 
 何をさして勝ち負けという? 競技ならその競技空間だけに限定すれば話は早いが、生きていくうえで、勝ち負けって? いや勝ち負けじゃないだろ、生きるって、となる。いやいやしかし、何らかの誇りは生きていくうえで必要なのではないか?

 究極的に言えば、空冷バーチカルツインは勝ちに行けるエンジンではない。しかし、それでも価値を目指す。結果としての勝利にはこだわらないが、それでも、勝ちを目指す。若いと、ちょっと何のことかよくわからない。結構老いた今でも、うっかりすると何を言ってるか自分でもちんぷんかんぷんになるが、卑屈にならない、自分に誇りを持つ、一つの大きな仮説なのかもしれない。もっとうまく表す言葉がありそうなんだが、ちょっと思いつかない。

 さて、RGB氏、Facebookにもページを持っておられ、今もご健在である。しかし、写真を見る限り、オレも人のことは言えないが、この世を仕舞う時、どんな感じであるか容易に想像できる体形をして車いすに乗っておられる。お互い、もうちょっと痩せましょうや、ブライアンさん。

7419 Guy Martin_19

7419 Guy Martin_19

Guy Martin
PC40
Iale Of Man 2017


 

7418 田中みな実

 

7418 田中みな実

7417 Giacomo Agostini_14

 

7417 Giacomo Agostini_14

Giacomo Agostini
MV Agusta 500
Ballaugh Bridge,  Isle Of Man 1971

7416 Desmosedici RR_2

 

7416 Desmosedici RR_2

2022年3月24日木曜日

7415 Gulf - Mirage M6_4

 

7415 Gulf - Mirage M6_4

Gulf - Mirage M6 #602
Howden Ganley
Watkins Glen 1973

2022年3月23日水曜日

7414 気嵐

 

7414 気嵐

7413 片山敬済_44

 

7413 片山敬済_44

Takazumi Katayama
TZ350 spl.
Paul Ricard 1977


 オレは1983年、高校生の時からのGPのファンで、1977年というと、スーパーカーブームからの流れで四輪のF1を田舎の小学生なりに、何か月か遅れでおっかけてた感じだった。
 このころのGPや四輪のF1もそうだ、なんか、今のとは雰囲気が違うように思えてならない。そしてこのころのその雰囲気に何かすごく惹かれるものがあった。それは何かについて時々考えたりする。勿論暇た時だよ、と、言い訳がましく言ってみる。

 1988年、いや、89年か? 四輪のF1で中島悟氏がレギュラードライバーで走っていたけれど、他のホンダエンジンユーザー、マンセル、ピケ、セナだったかな、ピケ、プロスト、セナだったかな? に比べて見劣りするリザルトを重ねているときで、日本国内のファンからは若干の失望の声が聞こえていた時期の事だ。
 雑誌で、片山敬済氏は、それまでレギュラードライバーとしてF1を走った日本人がいない中で、それがどんなにすごいことなのかと中島氏を擁護する文章を読んだことがある。

 GPにしろ四輪のF1にしろ、国内でトップを獲って満を持して世界に挑戦するというのが一つのパターンで、中島氏はそのパターンだったが、一番脂が乗ってる時期を逃すぐらい、待たされた、のだそうだ、いろんな話によると。
 対して片山氏、GPの出走資格を得た1974年、マシンの貸与以外何のサポートもないまま、強引に日本を飛び出しGPの挑戦を始めた、とある。メカニックすらおらず、整備やチューニングも一人でやっていたそうだ。GPを走った日本人はそれ以前もいないわけではなかったが、フルシーズン、ワークスでもないのに走るなんて、そんなロールモデルはそれまでなかった中での話。
 サーキットの中の話だけではない。EUができたのが1993年、それ以前はECなんてあったけど、国をまたぐ移動は通関手続きとかなんとか、面倒ごと、すべて一人でやって、なんて、ちょっと現在では考えられないことをやっている。
 よくは知らないで書くが、今のコ達、サーキットに行って、マシンは用意されていて、それに乗って、その日のタスクが終われば、ホテルに戻って、特にコロナのこのご時世、部屋にこもってゲームやってるようなイメージがある。もし本当にそうなら走ることに集中する、という意味では非常に合理的ではあるが、今から40年前のGPではそうだった、それができたのは、一重に熱、走る意志、戦う意志が強かったからなんだろう。
 
 1980年代後半の中島悟氏はその点ではまだ恵まれていたんだろうが、一番肝心なシーズン通して客地で一人モチベーションを維持していくというのは、確かに大変なことだったのだろう。

 だろうだろう、で、文章進めちゃってるが、田舎の元小学生、今おっさんは、こういうことは、ちょっと聞いただけの事を想像力で膨らませるしかない。

 ITと言えばいいのかどうかわからないが、四輪のF1など、マシン、夜は一か所に集められ管理されているそうな。夜間の整備は禁止ってな。MotoGPでも多分同じシステムなんだろう。
 いろんな記述で見るが、かつてのGP、昼間のプラクティスでこけた修復を徹夜で行うことも、いつも一つ前を走ってるライダーを食うために一工夫チューニングを施すことも、ライダーが納得いくチューニングするなんてことも、夜、パドックでは普通にあったことなんだろう。そのすぐ横には、金持ちのチームは立派なモーターホーム。それほど金持ちでは無ければ中古のキャンピングカー、爪に火を点すようなチームならおんぼろのワンボックスカーが並び、ライダーもそこで明日に備えて寝てりゃいいのに、マシンが気になって、いや、切実に整備の手が足りなくて、のこのこ寝床を這い出してマシンをいじってたりして。
 時にはチューニングの方針についてメカニックと激しい口論もあっただろう。

 夜というのに、それこそサーカスのバックヤードのような静かな喧噪が普通にあった、と想像する。

 田舎の子供はそういう熱にあこがれていたんだと思う。


7412 935 K3_3

7412 935 K3_3

935 K3 1980


 まだ引っ張る出張前後の話。作業一日目は結構暖かだったのに、二日目以降、霧雨みたいな雨は降るし、豪ぇ寒いでやんの。いや、北陸在住者にとっての関東など、と、舐めてました。
 東北で何人かなくなるほどの大きな地震があって以降、結構大げさな寒の戻りもあったりして、気が付けば酷く電力供給がひっ迫している非常事態なんだと。

 単車とかクルマとか、化石燃料燃やして走るものが好きなオレにとっては、脱炭素化社会とかEVシフトなんて言葉、受け入れざるを得ないとわかっていてもなんか憂鬱なものでしかなく、そうじゃなくても、この2,3年のSDGsとかいうやつ、あのカラフルなアイコン並べたアレ、なんか非常に胡散臭いもののように思っている。クルマにさほど興味がない人であってもそういう感覚は少なからずある人か結構いるようなのだが、いい大人だし、ことがない限り口にはしないらしい。まぁ、なんだかんだいって、生活があるし、この局面で、じゃぁ、どう社会を回していくかってことがあるわけだし。

 路上を走るクルマ、ほぼすべてBEVにするなんて言う政策が大きいリスクを持つということ、2年前? 去年? もうその辺あいまいだけど、関越自動車道で大雪の中かなりのクルマが何十時間も立ち往生した時の、EVに乗ってたら凍死する、以上のネガだろう。今回の電力供給ひっ迫の件。現状の電力インフラの下では、こんな時EVに乗るなんて、ちょっと犯罪的ですらある。
 消費者が購入時、選択肢としてEVというのがあってもいいが、ほぼすべてをEVに置き換えるのは、少なくとも現時点では誤りだということだと思う。

 二酸化炭素が温暖化を引き起こす、どう言えば一番正確な言い方なのかわからないが、要するにこんな感じの事に異を唱える人が結構いるが、その辺オレはこの見解に反対するわけではない。感覚的にはよくわかる。そして単に気温を押し上げる以上に気候を極端なものにしてしまっていると思っている。
 が、解せないのは、例えば地球温暖化対策の国際会議で、各国の産業をどのように抑制するかという議論に終始していて、樹をもっと植えましょう、世界で一番二酸化炭素を吸収して酸素を供給してくれるアマゾンを持つブラジルとか、他にも大森林がある国土を持つ国にもっと保護のための資金を供給したり、砂漠を緑地化するためのお金を拠出しましょうという話にならない。最初の頃はそういう議論もあったはずなのに、最近何回かはそういうの、聞こえてこない。
 逆に言えば、そういうのも必要なんだろうが、二酸化炭素排出量がそんなことじゃ追いつかず、本当は今の産業規模を何分の一にしてしまうとか、文明ほぼを手放してしまわなければいけないぐらい事態は急を要しているところを、なんか、もちゃもちゃやってるだけ? という感じなのかもしれない。

 資本主義を完全に諦めて、なんてことがやはりできない。いや個人的にはもいいや、って人も結構いるんだろうが、社会全体そうなってしまうと、たちどころにパニックだ。そういうところで、何とか折り合いをつけようという涙ぐましい努力の結果が、あのうさん臭くカラフルなアイコンが並んだアレ、なんだろうが、別の視点で言うと、日本人にとっては「持続可能」なんていうのが如何に嘘っぽく、この世は諸行無常だろうが、なんだけどな。

 どこに向かっていけばいいのかわからない現状、かのSDGsキャンペーンというのが、とりあえずどうしようもなくて湧いて出た窮余のなんとか、なんだが、多分ベストなソリューションでは全然ない。そんなもんじゃ、恐らくは何も解決しない、というのが本当のことなんだろうが、

 なんか、それに依って蠢動する奴らが目に付く。多分近い未来身の回りにあるものは、モノから社会の仕組みまでみんなガラクタで使い物にならなくなる。ゲームチェンジャーに気が利いた奴らはなりたがり、ロシアがウクライナに対してしていることも、新しい時代が来る前の駆け込み的現状変更を意図しているのかもしれない。

 理性的でありたいと、まぁ、多くの人は思っている。でも、理性的であろうとするために立ち止まってしまうというのが、如何にもまずい局面になりつつある。個々人が、周りに注意し、注視すべきものには注視し、判断材料と知見を蓄え、判断すべき時は素早く判断しなくちゃいけない。実質初見でも的確に動かなくてはいけない、非常に、面倒くさい、というより、もう、しんどい時代が来ているのかもしれませんぜ、だんな。